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韓国式バックハンド(korean style backhand
カ行 か
読み方 かんこくしきばっくはんど
崔鳳権(韓国 利川市庁) 両手打ちではない。

韓国ソフトテニスは、バックハンドに限らず独特の技術的なあるいは戦術的な展開をみせている(むろん台湾もだが)。とくにバックハンドはかなり特異で、「韓国バック」とよばれ、恐れられてさえいる。実際、他国は国際大会においてはこのバックハンドにさんざん苦しめられており(日本も台湾も)、今後の研究がさらに待たれるところ。


金智恩 (韓国-農協中央会)

韓国バックは日本での一般的なバックとはコンセプトそのものが違うが、ここでは外見的に著しく違う点を指摘しておこう。それは韓国の女子選手やジュニアにみられる非利き腕の使いかたである。左画像のように利き腕の肘の下の部分をささえているのである。両手打ちというのには抵抗があるが、まあ、そうもいえるかもしれない。ただ男子(韓国)のトップクラスでこれを行っている人はほとんどいない。

両手打ちは両方の手でグリップすることを一般的にはさすので、やはりこれは両手打ちと呼ぶのは違うのではないか?

韓国式バックは、柔軟性にかける、ということで韓国バックを否定的に見ようとする人もいるが、それは両手打ちという言葉にまどわされた結果だ。頭でだけ考えた結果だ。実際に見て感じればそんなことをいうはずがないからである。

全てのボールをこれで処理しようとすれば、これはたしかに柔軟性にかけるが、実際には決してそうではないからである。状況に応じて、左手(右利きの場合)はまさに柔軟についたりはなれたりする。早い話が男子だ。さきに書いたように韓国男子のトップクラスで両手を使う人はほとんどいない。しかし、彼等のバックハンドはまさに世界最強だ。つまり非利き腕の活用はあくまでパワーのないジュニアや女子のための補助的なものであって、韓国バックを著しく特徴づけているとはいえ、本質ではないということだ。

どうもある人たちは韓国バックをみとめたくない風潮があるようで、おもしろい。日本のほうがすぐれている、と思っているようなのだ(思いたい?)。

 はっきりいうがバックハンドに関しては、明らかに、すくなくとも現時点では、韓国に分があると考えるし、学ぶこともおおい。男子も女子もだ。

 韓国はバックハンドを非常によく研究し、練習している。それは日本とは比較にならない、と考える。以前にもどこかで書いたが日本ではフォアが主であり、バックは補助的にしか考えない、どうかすると緊急避難的にしか認識していないところがあり、それが韓国との違い。韓国はフォアとバックはまさに50:50であり、その根本の思想がちがうのである。

 
 
韓国バックの技法  
キムボップヒョンのバックハンド  
ソキョウオンのバックハンド  
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