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キム・ヒースーのジャンプスマッシュ

 VOL.10に続き、2005東アジア五輪個人戦ダブルス一回戦vs.葉佳霖・黄軍晟(台湾)での金煕洙(キム・ヒースー)。

 ヒースー(聞慶市庁所属)の本領発揮ともいえる力技である。クロスへのポーチスマッシュだが、風のためか、予測よりもボールが右に流れた(風の強い会場だった)。通常なら無理しないところだが、横っ跳びしかも横殴り気味に強引に引っ叩いてきめてしまった。ヒースー恐るべし!!

 よくテニスにパワーはいらない、なんてアホなことをいう輩がいるが、とんでもないですよ。あたりまえだがのことだが、ないよりあったほうがいいに決まっている。パワーつまり筋力の充実が、どれほどとんでもないプレーを可能にするか、その輝かしい証明がこのキム・ヒースーの存在である。ジャンプの高さ、驚異的な滞空力、スイングにはほとんど腕力しかつかえないという極限の体勢だが、それを一発で決めてしまう常軌を逸したパワー。ただひれふすのみである。ブラボーヒースー!!

 強風のため、予測より大幅にずれたボールに巧みにアジャストできるのは練習量の賜物であり、また本人の能力の高さの証明でもあるが、やはり、基本がきっちり押さえられていることを、決して、見逃してはならない。特にコースを見定めた瞬間、すぐに身体をターンして横向きをつくっていること(6コマ〜)。左手が落下しているボールを指すようにあげられていること(19コマ〜)、の二点を指摘しておきたい。高く掲げられた左手は照準器の役割を果たす、とどこかで読んだが名言である。

 グリップはイースタンにチェンジしている。

フットワークにもおおきな秘密が隠されているが、これはいずれ・・・

 彼は2006アジア競技大会への三大会連続出場をめざしていたが、残念ながら二次リーグで敗退し、代表選出はならなかった。マカオで東アジア競技大会(2005)のときより6キロ減量するなど、意欲十分だったのだが・・・呉成栗との新ペアであり、まだしっくりいかなかったか?ただその二次リーグでは劉永東に土をつけており、さすがである。

 2007年はやはり若手の金裁福とのペアになり、世界選手権予選会に出場。ダブルフォワードでの実に魅力的なテニスをみせた。もっとも好調とはいえず波があったが、優勝した金昇變・梁東薫に唯ひと組だけ土をつける(二次予選)など、存在感を示し、李源學・金耿漢との直接対決(本年度ベストゲーム候補の重厚なゲーム)を制するなど要所をおさえ、予選二位で通過。なお最終予選で金昇變・梁東薫との対戦はない。以下の6枚の画像はその最終予選での金煕洙。


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